| 未曾有の東日本大震災が発生し1年が過ぎました。この2011年度は復興に向かう試練の年となりました。被災地では今もなお多くの方々が仮設住宅等での不便な暮らしを余儀なくされ、また故郷を離れ不慣れな土地での生活を選ばざるを得なかった方々も大勢いらっしゃいます。あらためて亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の方々にこころよりお見舞い申し上げます。
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| 止まぬ余震や原発の不安に晒される中、それでも人びとは一片の希望を人との絆に求めました。人は絶望の淵ににあってこそ、人と人とのふれあいによってもたらされる僅かな喜びを、生きる糧として見出そうとするのかもしれません。その一方、人とのかかわりを持たぬまま孤独のうちに亡くなる「無縁死」という言葉も聞かれるようになりました。数年前にNHKで放映された「無縁社会〜”無縁死“三万二千人の衝撃〜」には大変な反響が寄せられたようですが,独居のお年寄りだけでなく、30代、40代の人々にも,人とのつながりが持てない、将来は「無縁死」するのではないかといった不安感が広がっており、いのちの電話の電話相談にもインターネット相談にも、人との絆のない怖さや孤独を訴える相談が多く寄せられています。
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| 未だ出口の見えない社会的不況の中で、一向に減少する兆しのない高い自殺率、非正規雇用等の雇用不安による経済的困窮など、私たちを取り巻く社会は依然として非常に厳しい状況にあります。この苦悩の時代にあって、ともに生きて行こうとするいのちの電話の活動に対し、皆様方が厳しい財政事情にもかかわらず、暖かくご支援下さっていることは、私どもへのご期待の表れであると重く受け止めております。
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| いのちの電話は昨年40周年を迎え、11月5日(土)に開局40周年記念式典・祝賀懇親会を、皇后陛下のご臨席を賜り開催いたしました。私どものこの活動がますます社会的責任と役割を担っていることを、役員、相談員、関係者一同肝に銘じ、一層の努力を重ねていく決意でおります。
どうぞ今後ともご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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2011年の年間相談件数は2万8,377件(1日平均77.7件)であり、そのうち人生問題を内容とする相談が32.1%、保健・健康問題が23.8%を占めました。かけ手の男女比は4対6で、全体の38.3%が30〜50代の女性からの相談でした。
相談の10.2%が自殺志向を伴っており、最も高いのは20代で14.4%でした。また、女性のほうが男性よりも自殺志向率が高い数値となりました(女性11.1%、男性9.0%) |
受信件数
(フリーダイヤル含む) |
自殺志向件数
(自殺志向率) |
平均相談時間 |
| 28,377 |
男:11,923 |
2,904
(10.2%) |
男:1,078
(9.0%) |
33.1分 |
男:25.0分 |
| 女:16,454 |
女:1,826
(11.1%) |
女:39.0分 |
| 毎月10日、全国のセンターをオンラインでつなぎフリーダイヤルで電話を受けています。
自殺志向が高いことと、引き続き男性からの相談が多くなっていることが特徴となっています。
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受信件数765件(男422件・女343件)/平均相談時間22.1分
自殺志向256件(男131件・女125件)/自殺志向率 33.9%(男31.0%・女36.4%) |
| 月 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
| 件数 |
男 |
66 |
29 |
63 |
37 |
55 |
26 |
61 |
36 |
67 |
36 |
57 |
35 |
| 女 |
37 |
26 |
29 |
25 |
31 |
22 |
| 自殺志向件数 |
14 |
27 |
26 |
22 |
20 |
15 |
| 自殺志向率(%) |
21.2 |
42.9 |
47.3 |
36.1 |
29.9 |
26.3 |
| 月 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
| 件数 |
男 |
55 |
21 |
73 |
39 |
59 |
30 |
65 |
39 |
71 |
46 |
73 |
48 |
| 女 |
34 |
34 |
29 |
26 |
25 |
25 |
| 自殺志向件数 |
26 |
19 |
21 |
20 |
22 |
24 |
| 自殺志向率(%) |
47.3 |
26.0 |
35.6 |
30.3 |
31.0 |
32.9 |
2011年のネット相談事業は2010年に引き続き5センターとの協働により、返信件数は2,675件となり、前年より900件近く増えました。
相談利用者については、例年同様10代〜30代の若年層が多く70%以上を占め、40代までを含めると実に全体の90%を超えました。相談内容については長引く不況から就労に関する相談が依然多く、3月の東日本大震災による影響からか社会全体の疲弊感はさらに増したことがうかがえます。精神疾患やいじめの問題も後を絶たず、将来に対する不安や社会からの孤立化など、深刻な内容のものが多く寄せられました。自殺志向は前年の38,7%からさらに増え、43,9%に上りました。
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相談返信件数2,675件(男1,078件・女1,597件)
自殺志向1,174件(男445件・女729件)自殺志向43,9% |
| 年代 |
年代別
(%) |
10代 |
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60代 |
70代
〜 |
不明 |
| 10.2 |
30.2 |
30.1 |
22.6 |
6.1 |
0.8 |
0 |
0 |
| 相談内容 |
問題別
(%) |
人生 |
家族 |
夫婦 |
男女 |
対人
関係 |
保健
医療 |
| 49.2 |
10.0 |
2.8 |
4.3 |
8.9 |
16.8 |
| 教育 |
性 |
法律
他 |
情報
提供 |
相談外 |
|
| 2.8 |
1.0 |
1.9 |
1.5 |
0.8 |
| 理事長 |
森野 嘉郎 |
| 理 事 |
倉本 英彦 |
櫻井 京子 |
佐合 信子 |
| 宍戸 信次郎 |
清水 康之 |
中村 武照 |
| 林 義子 |
樋田 大二郎 |
三崎 由美子 |
| 監 事 |
冨部 直希 |
正野 建樹 |
|
| 評議員 |
飯島 睦子 |
上村 明子 |
岡内 泰子 |
| 神田 佳和 |
北川 逸英 |
郡山 千里 |
| 近藤 博和 |
清水 和良 |
高瀬 幸子 |
| 谷口 尋子 |
辻 恵子 |
中村 清純 |
| 中村 文彦 |
原科 孝雄 |
日比野 克彦 |
| 堀 肇 |
松本 寛之 |
松浦 郭介 |
| 山下 千恵子 |
山田 忍 |
余語 毅男 |
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